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もう迷わない!ビジネス文書 文例&書き方:今日から使える厳選テンプレート

ビジネス文書を書いている風景

「ビジネス文書の書き方、毎回悩んでしまう…」「どんな文例を使えばいいか分からない」そんなあなたへ。この記事では、ビジネス文書の基本から、社内・社外・メールなど、状況別の文例(テンプレート)を多数ご紹介します。例文を参考に、今日から自信を持ってビジネス文書を作成しましょう!

ビジネス文書とは?基本を理解しよう

ビジネス文書は、企業活動において欠かせないコミュニケーションツールです。その種類は多岐にわたり、目的や相手に応じて適切な形式で作成する必要があります。ここでは、ビジネス文書の基本的な種類と、どのような要素で構成されているのかを理解することから始めましょう。

ビジネス文書の種類

ビジネス文書は、主に送付する相手によって「社内文書」と「社外文書」に大別されます。さらに、コミュニケーションの手段として「メール」も重要な位置を占めています。

  • 社内文書:
    組織内の情報共有や意思決定を目的とした文書です。例えば、稟議書、報告書、議事録、社内通達などが該当します。情報伝達の正確性や迅速性が求められます。
  • 社外文書:
    組織外の相手(取引先、顧客、官公庁など)とのやり取りに使用する文書です。契約書、請求書、見積書、挨拶状、お詫び状などが含まれます。相手への配慮や丁寧さが特に重要視され、企業の信用に直結します。
  • メール:
    近年、最も頻繁に使用されるビジネスコミュニケーション手段です。社内外を問わず、情報伝達、依頼、報告、お礼など、あらゆる場面で活用されます。件名の分かりやすさや、簡潔で要点を押さえた本文作成が鍵となります。

それぞれの文書には、その目的と役割があります。例えば、報告書は現状や結果を正確に伝えること、契約書は法的な拘束力を持たせること、メールは迅速な情報共有や個別対応を可能にすることなどが挙げられます。これらの違いを理解し、目的に合った文書を作成することが、円滑なビジネス遂行の第一歩となります。

ビジネス文書の構成要素

ビジネス文書には、どのような種類であっても共通して含まれる基本的な構成要素があります。これらを正しく理解し、配置することで、読み手にとって分かりやすく、意図が正確に伝わる文書を作成できます。

  • 件名(タイトル):
    文書の目的や内容が一目でわかるように、簡潔かつ具体的に記載します。メールの場合は特に重要で、開封率や内容の把握に大きく影響します。
  • 宛名:
    社外文書やメールでは、会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。社内文書でも、関係部署や担当者を明記することが望ましいです。
  • 差出人(発信者):
    自分の会社名、部署名、氏名、連絡先などを記載します。メールの場合は署名欄にまとめるのが一般的です。
  • 日付:
    文書を作成した日付、または送付する日付を記載します。契約書などでは特に重要です。
  • 本文:
    文書の最も重要な部分であり、伝えたい内容を具体的に記述します。導入(挨拶や前置き)、主文(要件)、結び(締め)といった流れで構成すると、論理的で分かりやすくなります。
  • 記書き:
    本文とは別に、箇条書きなどで補足情報や詳細を記載する場合に使用します。「記」と書き、その下に詳細を記述し、最後に「以上」と締めくくるのが一般的です。
  • 添付書類・参考資料:
    本文に関連する資料がある場合に、その旨を記載します。

これらの要素を適切に配置し、それぞれの役割を理解することで、よりプロフェッショナルで効果的なビジネス文書を作成することができます。

状況別!ビジネス文書 文例集

前のセクションではビジネス文書の基本について解説しました。ここでは、より実践的な内容として、様々なビジネスシーンで活用できる具体的な文例集をご紹介します。報告書、議事録、メール、契約書など、目的や状況に応じたテンプレートを参考に、あなたのビジネス文書作成をサポートします。

報告書

業務報告書や進捗報告書など、状況に応じた報告書の文例と、記載すべきポイントを解説します。最新のビジネスシーンに合わせた例も紹介します。

記載すべきポイント:

  • 件名:
    用件がすぐにわかるように具体的に記載します。「〇〇業務に関する進捗報告(〇月〇日)」など。
  • 宛名:
    報告先の部署名、役職、氏名を正確に記載します。
  • 差出人:
    自分の所属部署、氏名を記載します。
  • 本文:
    • はじめに:
      報告の目的を簡潔に述べます。「〇〇業務の進捗についてご報告いたします。」など。
    • 進捗状況:
      具体的な作業内容、完了した項目、現在進行中の項目、今後の予定などを箇条書きで分かりやすく記載します。
    • 課題・問題点:
      業務を進める上で発生した問題点や、懸念事項があれば具体的に記載し、可能であれば対応策も併記します。
    • 所感・提案:
      業務を通じて得られた気づきや、改善提案などがあれば記載します。
  • 添付資料:
    関連資料があれば「添付資料をご確認ください。」などと記載します。

文例(進捗報告):

件名:〇〇プロジェクト進捗報告(〇月〇日)

〇〇部 部長 〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇課の〇〇です。

〇〇プロジェクトの進捗状況についてご報告いたします。

**1. 作業完了事項**
・要件定義書の作成完了
・基本設計書のドラフト作成

**2. 現在進行中の作業**
・基本設計書のレビューおよび修正(〇月〇日完了予定)
・詳細設計書の作成開始(〇月〇日~)

**3. 今後の予定**
・〇月〇日:詳細設計書レビュー
・〇月〇日:開発環境構築

**4. 課題・懸念事項**
・現時点では特にございません。

**5. 所感・提案**
・詳細設計書の作成にあたり、〇〇機能に関する仕様について、より詳細な確認が必要になる可能性がございます。その際は、改めてご相談させていただけますと幸いです。

添付資料:〇〇プロジェクト進捗管理表.xlsx

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

署名
----------------------------------
〇〇部 〇〇課
氏名:〇〇 〇〇
内線:XXXX
Email:xxxx@example.com
----------------------------------

議事録

会議の議事録を作成するための文例と、記載すべき項目(日時、出席者、決定事項など)を解説します。

記載すべきポイント:

  • 件名:
    会議名と開催日時を明記します。「〇〇会議議事録(〇月〇日開催)」など。
  • 開催日時:
    会議が開始した日時と終了した日時を正確に記載します。
  • 開催場所:
    会議室名やオンライン会議のURLなどを記載します。
  • 出席者:
    出席した方の部署名、役職、氏名を記載します。欠席者も必要に応じて記載します。
  • 議題:
    事前に共有された議題を記載します。
  • 決定事項:
    会議で決定した事項を、誰がいつまでに行うか(担当者、期限)を明確にして記載します。
  • 協議事項・確認事項:
    議論された内容や、今後確認が必要な事項を記載します。
  • 次回開催予定:
    次回の会議の日程が決まっている場合は記載します。
  • 作成者・承認者:
    議事録の作成者と、承認者の氏名を記載します。

文例:

件名:〇〇会議議事録(2023年10月27日開催)

**1. 開催日時:** 2023年10月27日(金) 14:00~15:00
**2. 開催場所:** 第3会議室
**3. 出席者:**
    ・〇〇部 部長 〇〇様
    ・〇〇部 〇〇課 〇〇様
    ・〇〇部 〇〇課 〇〇(作成者)
**4. 議題:**
    ・新製品〇〇のプロモーション戦略について
    ・今後のスケジュールについて

**5. 決定事項:**
    ・プロモーション開始時期を12月1日とする。
        担当:〇〇部 〇〇
        期限:11月15日までに詳細計画提出
    ・SNS広告の予算を〇〇円とする。
        担当:〇〇課 〇〇
        期限:11月10日までに媒体選定

**6. 協議事項・確認事項:**
    ・プロモーションに使用するキービジュアルの候補について、〇〇様より提案いただいた3案の中から、次回の会議で最終決定する。
    ・競合他社の動向について、〇〇様が調査し、次回の会議で報告する。

**7. 次回開催予定:**
    ・2023年11月10日(金) 14:00~

**8. 作成者:** 〇〇部 〇〇課 〇〇
**9. 承認者:** 〇〇部 部長 〇〇様

連絡メール

社内や社外への連絡事項を伝えるメールの文例と、件名や本文の書き方のコツを解説します。簡潔で分かりやすい表現を心がけます。

件名のポイント:

  • 用件が明確:
    一目で内容がわかるように具体的に記載します。「〇〇に関するご連絡」「【ご確認】〇〇について」など。
  • 重要度を示す:
    緊急度が高い場合は【至急】などを追記します。
  • 差出人がわかる:
    必要に応じて部署名や氏名を追記します。

本文のポイント:

  • 宛名:
    部署名、役職、氏名を正確に記載します。
  • 挨拶:
    「いつもお世話になっております。」などの定型挨拶を入れます。
  • 要件:
    結論から先に、簡潔に伝えます。
  • 詳細:
    必要に応じて、具体的な内容や補足情報を記載します。
  • 依頼事項:
    相手にしてほしいことを明確に伝えます。
  • 結び:
    「よろしくお願いいたします。」などで締めくくります。
  • 署名:
    所属、氏名、連絡先を記載します。

文例(社内連絡):

件名:【ご確認】〇〇システムメンテナンス実施のお知らせ

〇〇部各位

いつもお世話になっております。
情報システム部です。

下記の通り、〇〇システムのメンテナンスを実施いたしますので、お知らせいたします。

**【メンテナンス日時】**
〇月〇日(〇) 20:00~22:00
(※作業状況により、前後する可能性がございます。)

**【対象システム】**
〇〇システム

**【影響】**
上記時間帯は、〇〇システムへのアクセスおよび利用ができなくなります。

**【備考】**
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

ご不明な点がございましたら、情報システム部までお問い合わせください。

署名
----------------------------------
情報システム部
氏名:〇〇 〇〇
内線:XXXX
Email:xxxx@example.com
----------------------------------

契約書

基本的な契約書の構成要素と、注意すべきポイント、簡単な文例を紹介します。専門的な文書のポイントも押さえます。

記載すべきポイント:

  • 表題:
    「〇〇契約書」など、契約内容がわかる名称をつけます。
  • 契約当事者:
    契約を行う両当事者の正式名称、住所、代表者名を正確に記載します。
  • 契約締結日:
    契約が成立した日付を記載します。
  • 契約の目的:
    この契約が何のために結ばれるのかを明確に記載します。
  • 契約内容:
    取引の内容、金額、数量、納期、支払い条件などを具体的に記載します。
  • 権利義務:
    各当事者が負う義務と、有する権利を明確にします。
  • 禁止事項:
    契約当事者が行ってはならない行為を定めます。
  • 契約期間:
    契約の有効期間を定めます。
  • 解除条項:
    どのような場合に契約を解除できるかを定めます。
  • 損害賠償:
    契約違反があった場合の損害賠償について定めます。
  • 不可抗力:
    天災など、当事者の責に帰すことのできない事由による履行遅延などについて定めます。
  • 管轄裁判所:
    紛争が生じた場合の裁判所を定めます。
  • 協議事項:
    本契約に定めのない事項について、両当事者の協議によって解決することを定めます。

文例(一部抜粋):

【〇〇業務委託契約書】

本契約は、〇〇株式会社(以下「甲」という。)と△△株式会社(以下「乙」という。)との間で、以下の通り業務委託契約(以下「本契約」という。)を締結する。

第1条(目的)
甲は、乙に対し、〇〇業務(以下「本件業務」という。)の遂行を委託し、乙はこれを引き受ける。

第2条(業務内容)
本件業務の内容は、別途甲乙協議の上定める仕様書に記載の通りとする。

第3条(委託料)
甲は、乙に対し、本件業務の対価として、金〇〇円(消費税別)を支払うものとする。

(以下略)

契約書については必ず弁護士など専門家に相談するようにしましょう。

請求書

請求書に記載すべき必須項目と、正確で丁寧な請求書を作成するための文例を解説します。

記載すべき必須項目:

  • 発行日:
    請求書を発行した日付。
  • 請求元情報:
    発行元の会社名、住所、電話番号、担当者名。
  • 請求先情報:
    請求先の会社名、住所、担当者名。
  • 請求番号:
    請求書を管理するための番号(任意ですが、管理上あった方が良い)。
  • 件名:
    「請求書」であることを明記します。
  • 品名・数量・単価・金額:
    提供した商品やサービスの内容、数量、単価、金額を明記します。
  • 小計:
    各項目の合計金額。
  • 消費税:
    消費税額(税率も明記すると親切)。
  • 合計金額:
    消費税を含めた最終的な請求金額。
  • 支払期日:
    支払いをお願いしたい期日。
  • 振込先情報:
    請求書の振込先口座情報(銀行名、支店名、預金種別、口座番号、口座名義)。

文例:

請求書

発行日:2023年10月27日
請求番号:INV-20231027-001

〇〇株式会社 御中

〒XXX-XXXX
東京都〇〇区〇〇 X-X-X

〇〇株式会社
営業部 部長 〇〇 〇〇 様

いつもお世話になっております。

下記の通りご請求申し上げます。

-------------------------------------------------------------------

| 品名             | 数量 | 単価(税抜) | 金額(税抜) |
|------------------|------|--------------|--------------|
| 〇〇サービス利用料 | 1    | 100,000円    | 100,000円    |
| △△コンサルティング | 1    | 50,000円     | 50,000円     |

-------------------------------------------------------------------
小計             |      |              | 150,000円    |
消費税(10%)    |      |              | 15,000円     |
合計金額         |      |              | 165,000円    |

-------------------------------------------------------------------

お支払期日:2023年11月30日

下記口座にお振込みくださいますようお願い申し上げます。

【振込先口座】
銀行名:〇〇銀行
支店名:〇〇支店
預金種別:普通預金
口座番号:XXXXXXXXXX
口座名義:〇〇株式会社

ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。

署名
----------------------------------
〇〇株式会社
営業部
氏名:〇〇 〇〇
住所:〒XXX-XXXX 東京都〇〇区〇〇 X-X-X
TEL:03-XXXX-XXXX
FAX:03-XXXX-XXXX
Email:xxxx@example.com
----------------------------------

お詫び状

ビジネスシーンで必要となるお詫び状の、誠意が伝わる丁寧な書き方と文例を解説します。

記載すべきポイント:

  • 件名:
    「お詫び」であることを明確に記載します。「〇〇に関するお詫び」など。
  • 宛名:
    謝罪する相手の会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。
  • 挨拶:
    時候の挨拶は省略し、すぐに謝罪の言葉から入ります。
  • 謝罪の言葉:
    まずは率直に謝罪します。「この度は、〇〇の件につきまして、多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。」など。
  • 事実関係:
    何が原因で迷惑をかけたのか、事実を簡潔かつ正確に説明します。言い訳がましくならないように注意します。
  • 原因と対応:
    原因を分析し、再発防止策を具体的に説明します。誠意を示すことが重要です。
  • 今後の対応:
    今後どのように対応していくかを伝えます。
  • 結び:
    再度の謝罪と、ご理解をお願いする言葉で締めくくります。

文例:

件名:〇〇(商品名)の不具合に関するお詫び

〇〇株式会社
営業部 部長 〇〇 〇〇 様

この度は、弊社にて製造・販売いたしました〇〇(商品名)におきまして、ご指摘の不具合が発生し、貴社に多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。

原因につきましては、現在社内にて詳細な調査を進めておりますが、現段階での調査結果によりますと、製造工程における〇〇の管理体制に不備があった可能性が高いと判明いたしました。

今回の事態を厳粛に受け止め、同様の不具合が再発することのないよう、製造工程全体の管理体制の見直しおよび品質検査の強化を徹底いたします。

つきましては、代替品の手配、および今回の不具合により生じました損害につきましては、誠意をもって対応させていただきますので、ご指示いただけますと幸いです。

この度は、誠に申し訳ございませんでした。

署名
----------------------------------
〇〇株式会社
代表取締役社長
氏名:〇〇 〇〇
住所:〒XXX-XXXX 東京都〇〇区〇〇 X-X-X
TEL:03-XXXX-XXXX
----------------------------------

招待状

社内イベントや取引先との会食などの招待状の文例と、記載すべき情報、失礼のない表現を解説します。

記載すべき情報:

  • 件名:
    「〇〇のご案内」「〇〇へのご招待」など、内容がわかるように記載します。
  • 宛名:
    招待する相手の会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。
  • 差出人:
    主催者の会社名、部署名、役職、氏名、連絡先。
  • 本文:
    • 時候の挨拶:
      丁寧な挨拶を入れます。
    • 招待の趣旨:
      何のための会なのか(例:新製品発表会、懇親会、周年記念など)を明確に伝えます。
    • 日時:
      会の開始日時と終了予定時刻を記載します。
    • 場所:
      会場名、住所、地図やアクセス方法を記載します。オンラインの場合はURLを記載します。
    • 会費:
      会費が必要な場合は金額を記載します。
    • 出欠の確認:
      出欠の返信期限と返信方法(メール、電話など)を明記します。
  • 結び:
    参加を促す言葉で締めくくります。

文例(社内イベント招待):

件名:〇〇(部署名)親睦会のご案内

〇〇部各位

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

さて、この度、日頃の皆様の労をねぎらい、部署内の親睦を深めるため、下記の通り親睦会を開催することとなりました。

ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

**【記】**

*   **日時:** 〇月〇日(〇) 18:30~20:30
*   **場所:** レストラン「〇〇」
    (住所:東京都〇〇区〇〇 X-X-X TEL:03-XXXX-XXXX)
    (最寄駅:〇〇線 〇〇駅より徒歩5分)
*   **会費:** 〇〇円

*   **出欠のご連絡:**
    お手数ですが、〇月〇日(〇)までに、このメールへの返信にて〇〇までご連絡ください。

ご不明な点がございましたら、〇〇までお気軽にお問い合わせください。

以上

署名
----------------------------------
〇〇部
幹事:〇〇 〇〇
内線:XXXX
Email:xxxx@example.com
----------------------------------

挨拶メール

就任・着任、異動などの挨拶メールの文例と、相手に失礼なく、かつ丁寧な印象を与える表現方法を解説します。

記載すべきポイント:

  • 件名:
    「就任のご挨拶」「着任のご挨拶」など、用件がわかるように記載します。
  • 宛名:
    挨拶を送る相手の会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。
  • 本文:
    • 自己紹介:
      氏名、所属部署、役職などを名乗ります。
    • 就任・着任の経緯:
      いつから、どのような役職に就いたのかを伝えます。
    • 抱負・決意:
      今後の抱負や、どのように業務に取り組んでいくかを述べます。
    • 協力のお願い:
      関係各位への協力をお願いする言葉を添えます。
    • 結び:
      今後のご指導ご鞭撻をお願いする言葉で締めくくります。
  • 署名:
    所属、役職、氏名、連絡先を記載します。

文例(着任挨拶):

件名:着任のご挨拶

〇〇株式会社
〇〇部 部長 〇〇 〇〇 様

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、この度、〇月〇日付をもちまして、〇〇部 部長に就任いたしました〇〇 〇〇と申します。

前任の〇〇部長の後任として、微力ながら、〇〇部の発展に貢献できるよう、全力を尽くす所存でございます。

つきましては、今後皆様には大変お世話になるかと存じますが、何卒ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

まずは略儀ながら、書中をもちましてご挨拶申し上げます。

敬具

署名
----------------------------------
〇〇株式会社
〇〇部 部長
氏名:〇〇 〇〇
住所:〒XXX-XXXX 東京都〇〇区〇〇 X-X-X
TEL:03-XXXX-XXXX
Email:xxxx@example.com
----------------------------------

依頼メール

相手に協力を依頼する際の、丁寧で効果的なメールの文例を解説します。依頼内容を明確に伝え、相手への配慮を示すポイントを説明します。

記載すべきポイント:

  • 件名:
    依頼内容がわかるように具体的に記載します。「〇〇に関するお願い」「〇〇のご協力依頼」など。
  • 宛名:
    依頼する相手の会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。
  • 挨拶:
    丁寧な挨拶を入れます。
  • 依頼の背景・目的:
    なぜ依頼するのか、その背景や目的を簡潔に伝えます。
  • 依頼内容:
    何を、いつまでに、どのようにしてほしいのかを具体的に、分かりやすく伝えます。
  • 相手への配慮:
    相手の都合を気遣う言葉や、協力いただけることへの感謝の言葉を添えます。
  • 不明点の確認:
    質問があれば対応する旨を伝えます。
  • 結び:
    改めて依頼への理解と協力を求め、感謝の言葉で締めくくります。

文例:

件名:〇〇(イベント名)に関するご協力のお願い

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

さて、この度、弊社では下記日程にて〇〇(イベント名)を開催する運びとなりました。

つきましては、本イベントの成功に向け、〇〇様にご協力いただきたく、ご連絡いたしました。

**【依頼内容】**

イベント当日の〇〇(具体的な業務内容、例:会場設営のお手伝い、受付業務など)にご協力いただきたく存じます。

*   **日時:** 〇月〇日(〇) 〇時~〇時
*   **場所:** 〇〇(会場名)
*   **その他:** (必要であれば、服装や持ち物などを記載)

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。

もしご不明な点などがございましたら、ご遠慮なく〇〇までお問い合わせください。

何卒よろしくお願い申し上げます。

署名
----------------------------------
株式会社〇〇
〇〇部
氏名:〇〇 〇〇
内線:XXXX
Email:xxxx@example.com
----------------------------------

お礼メール

仕事でお世話になった方へ感謝を伝えるお礼メールの文例と、心を込めた表現方法を解説します。具体的なエピソードを交えるコツも紹介します。

記載すべきポイント:

  • 件名:
    「お礼」であることがわかるように記載します。「〇〇のお礼」「先日はありがとうございました」など。
  • 宛名:
    感謝を伝えたい相手の会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。
  • 挨拶:
    丁寧な挨拶を入れます。
  • 感謝の言葉:
    まずは率直に感謝の気持ちを伝えます。「先日は〇〇(具体的な内容、例:お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。)
  • 具体的なエピソード:
    相手の対応やアドバイスで特に助かった点、印象に残った点などを具体的に加えると、より気持ちが伝わります。
  • 今後への意欲・抱負:
    いただいたアドバイスを活かして今後どのように取り組んでいくかを述べると、相手も喜んでくれるでしょう。
  • 結び:
    今後とも良好な関係を築きたい旨を伝え、改めて感謝の言葉で締めくくります。

文例:

件名:〇〇(件名:〇〇プロジェクトに関するご相談)のお礼

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

昨日は、〇〇プロジェクトに関するご相談にお時間をいただき、誠にありがとうございました。

〇〇様からいただいた、〇〇(具体的なアドバイス内容)に関する貴重なご意見は、大変参考になりました。
特に、〇〇(具体的なエピソード、例:〇〇の点について、具体的な事例を挙げてご説明いただいたことで、課題が明確になり、今後の進め方について大変勉強になりました。)

いただいたアドバイスを参考に、プロジェクトを成功に導けるよう、一層努力してまいります。

今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

まずは、お礼かたがたご挨拶申し上げます。

署名
----------------------------------
株式会社〇〇
〇〇部
氏名:〇〇 〇〇
内線:XXXX
Email:xxxx@example.com
----------------------------------

目的別!ビジネス文書の書き方のコツ

これまで、ビジネス文書の種類や基本的な構成要素について理解を深めてきました。しかし、いくら構成がしっかりしていても、内容が伝わりにくかったり、失礼な印象を与えてしまっては意味がありません。このセクションでは、ビジネス文書をより効果的に、そして相手に失礼なく作成するための具体的な書き方のコツを、目的別に解説していきます。

相手に伝わる文章構成

ビジネス文書で最も重要なのは、相手に内容を正確かつ迅速に伝えることです。そのためには、文章の構成が鍵となります。

  • 結論から先に書く(PREP法の実践):
    報告書や提案書など、相手に何かを伝える文書では、まず結論や要点を最初に提示しましょう。その後に、その結論に至った理由や背景、具体的な説明を続けることで、相手は文書の全体像を把握しやすくなります。これはPREP法(Point: 結論 → Reason: 理由 → Example: 事例 → Point: 結論の再強調)の考え方にも通じます。
  • 1文を短く、簡潔に:
    長すぎる文章は読みにくく、意図が伝わりにくくなります。1文に含める情報は一つに絞り、簡潔な表現を心がけましょう。
  • 箇条書きや番号を活用する:
    複数の項目を列挙する場合や、手順を説明する場合には、箇条書きや番号付きリストを活用しましょう。これにより、情報が整理され、視覚的にも分かりやすくなります。
  • 段落分けを適切に行う:
    話題が変わるごとに段落を分けることで、文章の流れがスムーズになり、読者の理解を助けます。

丁寧な言葉遣い

ビジネス文書は、相手への敬意を示すための重要なツールです。そのため、言葉遣いには細心の注意を払う必要があります。

  • 「です・ます」調を基本とする:
    一般的なビジネス文書では、「です・ます」調の丁寧語を基本とします。ただし、社内文書など、相手との関係性によっては、よりくだけた表現が許容される場合もあります。
  • クッション言葉を効果的に使う:
    「恐れ入りますが」「お手数ですが」「ご多忙の折とは存じますが」といったクッション言葉は、相手への配慮を示すのに役立ちます。依頼や提案をする際に、唐突な印象を与えるのを和らげることができます。
  • 二重敬語や過剰な敬語を避ける:
    「〇〇様におかれましては」や「ご拝見させていただきます」のような、不自然な敬語や過剰な敬語は、かえって失礼にあたる場合があります。正しい敬語の使い方を意識しましょう。
  • 断定的な表現を避ける:
    確実でない情報や、相手に不快感を与える可能性のある内容については、「〜と思われます」「〜かと存じます」といった、やや控えめな表現を用いるのが一般的です。

正しい敬語の使い方

敬語は、相手への敬意を表すための言葉遣いです。ビジネスシーンでは、尊敬語、謙譲語、丁寧語を適切に使い分けることが不可欠です。

  • 尊敬語:
    相手や相手の行為を高めて、敬意を表す言葉です。「いらっしゃる」「おっしゃる」「ご覧になる」「召し上がる」などが該当します。例:「〇〇部長がおっしゃる通りです。」
  • 謙譲語
    自分の行為をへりくだって、相手への敬意を表す言葉です。「伺う」「申す」「拝見する」「いただく」などが該当します。例:「後ほど、私から改めて伺います。」
  • 丁寧語:
    話し相手に対して丁寧に話すときの言葉です。「です」「ます」「ございます」などが該当します。例:「明日の会議は〇時からです。」

これらの敬語を混同したり、誤った使い方をしたりすると、相手に失礼な印象を与えかねません。特に、社外文書や目上の方への文書では、正確な敬語の使用を心がけましょう。

誤字脱字を防ぐチェックポイント

ビジネス文書における誤字脱字は、信頼性を大きく損なう原因となります。作成した文書は、必ず以下の点をチェックしましょう。

  • 誤字・脱字:
    単語の漢字間違い、送り仮名の間違い、文字の抜けや重複などがないか、丁寧に確認します。声に出して読んでみると、意外な誤りに気づくことがあります。
  • 二重表現:
    「後ほど」「後で」のように、意味が重複する言葉が使われていないか確認します。例:「まず最初に」→「最初に」、「〜する予定です」→「〜します」
  • 句読点・改行:
    句読点の位置が適切か、読みにくい箇所で改行されていないかを確認します。特に、長文になった場合は、句読点や改行を効果的に使うことで、読みやすさが格段に向上します。
  • 専門用語・固有名詞:
    専門用語の表記揺れがないか、会社名や部署名、役職名、氏名などの固有名詞に間違いがないかを確認します。特に、人名や会社名の漢字の間違いは、相手を深く傷つける可能性があります。
  • 表現の統一:
    文末表現(「〜です」「〜ます」など)や、数字の表記(漢数字かアラビア数字か)が、文書全体で統一されているか確認します。
  • 校正ツールの活用:
    最近では、誤字脱字や文法ミスをチェックしてくれるAI校正ツールも多く存在します。これらのツールを補助的に活用するのも有効な手段です。

ビジネス文書作成に役立つ便利ツール

ビジネス文書の作成は、時に時間と労力を要するものです。しかし、近年ではAIライティングツールなどの便利なツールが登場し、業務効率化を強力にサポートしてくれるようになりました。これらのツールをうまく活用することで、これまで以上に迅速かつ質の高い文書作成が可能になります。

AIライティングツールの活用

AIライティングツールは、文章の生成、校正、要約など、様々な機能を提供し、ビジネス文書作成のプロセスを効率化します。例えば、報告書のドラフト作成、メールの返信文案作成、プレスリリースのアイデア出しなどに活用できます。これらのツールを利用する際は、AIが生成した内容を鵜呑みにせず、必ず自身の言葉で修正・加筆することが重要です。また、機密情報や個人情報を含む文書の作成に利用する際には、ツールのセキュリティポリシーを確認し、情報漏洩のリスクがないか慎重に判断する必要があります。

最近ではチャット系のAIにより文章例もスムーズに出るようになりました。
当社ではオウンドメディア(自社サイト)に書くコラムやブログに最適なyoriaiSEOのAIラインティング機能をオススメしております。SEOも考えられて文章が作られます。もしデモなど必要でしたらお声がけ下さい。

まとめ

この記事では、「もう迷わない!ビジネス文書 文例&書き方:今日から使える厳選テンプレート」と題し、ビジネス文書作成にまつわる様々な疑問や悩みを解決するため、多岐にわたる情報を提供してまいりました。ビジネス文書の基本から、報告書、議事録、メール、契約書など、具体的な状況に応じた文例集、さらには文章構成や言葉遣いのコツ、チェックポイントに至るまで、網羅的に解説しました。

ビジネス文書は、単に情報を伝えるだけでなく、相手への敬意を示し、信頼関係を築くための重要なツールです。今回ご紹介した文例や書き方のコツを参考に、日々の業務で実践していただくことで、より効果的で質の高いコミュニケーションを実現できるはずです。また、AIライティングツールの活用といった最新のトレンドにも触れ、ビジネス文書作成の効率化にも繋がるヒントを提供しました。

この記事が、皆様のビジネス文書作成における確かな一歩となり、自信を持って業務に取り組むための一助となれば幸いです。作成した文書が、社内外との円滑なコミュニケーション、そして皆様自身のキャリアアップに繋がることを願っております。

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この記事の監修者

脇村 隆

1997年のインターネット黎明期よりWeb制作に従事。イニット(現・トランスコスモス)、ぴあデジタルコミュニケーションズ、NRIネットコム等にて、HTMLコーダー、ディレクター、プロデューサー、コンサルタントとして大手企業Webサイト構築の上流から下流まで一貫して担当。
コーポレート/サービス/金融機関サイトの再設計や情報設計を軸に、自然検索からの集客向上とCV改善を多数実現。2012年にプラス・ムーブメント合同会社を設立し、14期目を迎える現在もWebサイト制作・PR支援を展開。商工会・自治体をはじめ公的機関案件を12年連続で継続支援し、運用内製化や業務効率化(kintone等)まで伴走。
単著『アフィリエイターのためのWeb APIプログラミング入門』をはじめ、各種セミナー登壇多数。GUGA 生成AIパスポート(2025年6月取得)を保有。
現在は「AIミライデザイナー」代表として、戦略立案からWebサイト実装・SEO対策、集客後のAI・DX推進までを伴走型でワンストップ提供。