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【情シス・経営者必見】AIツールのサブスク代、本当に「投資」になっていますか?費用対効果の測り方

【情シス・経営者必見】AIツールのサブスク代、本当に「投資」になっていますか?費用対効果の測り方

「とりあえずChatGPTを契約したけど、誰も使っていない気がする」「AIツールを3つ入れたのに、何が改善されたか説明できない」――こんな悩みを抱えていませんか?

この記事は、情シス担当または経営者として、AIツールの費用を稟議・判断する立場にある、従業員10〜50名規模の中小企業の方に向けて書いています。とくに「導入は進めたが、費用対効果を問われても答えられない」という状況で、一番最初に読んでほしい内容です。

AIサブスク、あなたの会社はいくら払っていますか?

まず、現状把握から始めましょう。以下のような構成になっている会社は少なくありません。

  • ChatGPT Business:月額約3,600円 × ユーザー数
  • Microsoft 365 Copilot:月額約4,500円 × ユーザー数
  • 音声文字起こしツール、画像生成AI…など

たとえば5人分のChatGPT Businessを契約していれば、月額1万8,000円。年間で21万6,000円です。これが「使われていない」状態であれば、純粋な損失です。

「使われているか」を確認するには、こう聞くのが一番早いです。「先週、ChatGPTを何に使いましたか?」と現場に聞いてみてください。答えが出ない、あるいは「メールを整えるのに少し使った」程度であれば、費用対効果の見直しが必要なサインです。

「費用対効果がゼロ」になる、よくある3つのパターン

パターン1:「便利そう」で入れた、使う目的が決まっていない

情シス担当や経営者がIT系メディアを読んで「ChatGPTを全社に入れよう」と決めたものの、現場は「何に使えばいいの?」という状態のまま放置。ライセンスだけ払い続けているケースです。

AIツールは「入れるだけで業務が変わる」ものではありません。スプレッドシートと同じで、使い方を知っている人だけが恩恵を受けるツールです。

パターン2:KPIを設定しないまま「効果あり」と思い込んでいる

「なんとなく仕事が早くなった気がする」は感覚であり、費用対効果の根拠にはなりません。経営者や管理職が「どの業務を、どれだけ短縮するか」を数値で定めていないと、ツールが本当に機能しているかどうか永遠にわからないままです。

パターン3:現場が使いたくても、使い方がわからない

AIツールへの不安は、思った以上に根強いものです。「間違えた情報を出さないか不安」「セキュリティが心配」「どう入力すれば良い結果が出るか分からない」――こういった声が一つでもあれば、ツールは使われません。導入後のフォローなしに「あとは各自で」は、定着失敗の典型です。

費用対効果を「数字で測る」3ステップ

抽象的な「効果あり・なし」の判断をやめて、以下の手順で測定してみましょう。

ステップ1:「AIで変えたい業務」を1つだけ選ぶ

全社一斉改革はうまくいきません。まず1つの業務に絞ります。選ぶ基準は「繰り返しが多く、担当者が時間を取られていると感じている業務」です。たとえば「週次報告の文章化」「問い合わせメールの返信文作成」「議事録作成」などが候補になります。

ステップ2:現状の作業時間を測る(1週間でOK)

選んだ業務について、現状何分かかっているかを計測します。メモ帳でもGoogleフォームでも構いません。「今週この業務に何分かけたか」を1週間記録するだけです。

ステップ3:AIを使った場合の時間と比較する

ChatGPT(月額約3,000円のPlus、または無料プランでも可)を使って同じ業務をやってみます。

比較結果を数字で出します。「30分かかっていた議事録作成が10分になった=20分の短縮」であれば、時給換算で月に何円のコスト削減か計算できます。それが月額サブスク費用を上回れば、そのツールは「投資」になっています。

「測定できていない」なら、まず仕組みを作ることが先決

ここまで読んで「そもそも業務の時間を測る習慣がない」と感じた方は、測定の仕組みを作ることから始めてください。

Googleフォームで「業務名」「今日かかった時間(分)」の2項目だけのフォームを作り、週に1回入力してもらうだけでOKです。これだけで、AIツール導入前後の比較ができるようになります。費用0円・所要時間30分で作れます。

この段階で「自社のどの業務から手をつければいいかわからない」「現場に協力してもらえる気がしない」という場合は、外部の視点を借りるのも選択肢の一つです。私(AIミライデザイナー)は外部CAIO(最高AI活用責任者)として中小企業の現場に入り、最初の1つの業務改善を一緒に設計するところから支援しています。月2回のオンラインミーティングと普段のチャット相談で、測定の仕組みづくりから伴走します。

AIツールを「コスト」のままにしないために

費用対効果を測るために必要なことは、難しい技術知識ではありません。「どの業務に、どれだけ時間がかかっているか」を把握し、「AIを使ったらどう変わったか」を比較する、これだけです。

ただし、これを一人でやろうとすると、「何から始めればいいかわからない」「試してみたが効果が感じられない」「現場が協力してくれない」という壁にぶつかることが多いのも事実です。

月額のAIサブスクを「使われないコスト」から「見える投資」に変えるための最初の一歩として、まず自社の業務を1つ選んで時間を計測してみてください。それが難しければ、30分の無料Zoom相談でヒアリングを受けてみることをお勧めします。「どこから手をつけるか」を一緒に考えるところから始めます。

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この記事の監修者

脇村 隆

1997年のインターネット黎明期よりWeb制作に従事。イニット(現・トランスコスモス)、ぴあデジタルコミュニケーションズ、NRIネットコム等にて、HTMLコーダー、ディレクター、プロデューサー、コンサルタントとして大手企業Webサイト構築の上流から下流まで一貫して担当。
コーポレート/サービス/金融機関サイトの再設計や情報設計を軸に、自然検索からの集客向上とCV改善を多数実現。2012年にプラス・ムーブメント合同会社を設立し、14期目を迎える現在もWebサイト制作・PR支援を展開。商工会・自治体をはじめ公的機関案件を14年連続で継続支援し、運用内製化や業務効率化(kintone等)まで伴走。
単著『アフィリエイターのためのWeb APIプログラミング入門』をはじめ、各種セミナー登壇多数。GUGA 生成AIパスポート(2025年6月取得)、G検定(2026年3月取得)を保有。
現在は「AIミライデザイナー」代表として、戦略立案からWebサイト実装・SEO対策、集客後のAI・DX推進までを伴走型でワンストップ提供。