SEO 初期設定チェックリスト(公開直後にすべきこと)
以下は「Webサイトを公開した後すぐにやっておきたい SEO の初期設定・チェック項目」を、実践できる順番でまとめたチェックリスト付きガイドです。WordPress や一般的な CMS/静的サイトでも応用できる内容です。
SEO 初期設定チェックリスト(公開直後にすべきこと)
| 順番 | 項目 | 内容 | 理由/注意点 |
|---|---|---|---|
| 1 | Basic 認証やステージング制御の解除 | 公開用サイトに切り替え、認証画面が残っていないか確認 | 制作途中で付けた保護(Basic 認証など)が外されず、検索エンジンがクローリングできない状態になることがある |
| 2 | noindex / nofollow の設定確認 | 意図しないページに「<meta name="robots" content="noindex">」が残っていないかチェック | noindex のままだと検索エンジンにページが登録されないままになってしまう |
| 3 | SSL(HTTPS)化およびリダイレクト設定 | “http → https” への自動リダイレクト、www あり/なし URL の正規化設定 | セキュリティ・SEOの両面で必須。重複ページとみなされないように正規化も整える |
| 4 | Canonical / 正規化タグの確認 | 同一コンテンツが複数 URL に分散していないか、canonical タグで正しい URL を指定 | 重複コンテンツと評価されるリスクを抑えるため |
| 5 | XML サイトマップ作成・登録(Search Console 等) | サイト内ページの一覧を sitemap.xml にまとめ、Google Search Console 等に登録 | 検索エンジンにページ構成を伝え、クロールを促すため |
| 6 | robots.txt の設定確認 | “Disallow” や “Allow” の記述をチェックし、意図せずクローラをブロックしていないか確認 | robots.txt によって検索エンジンの巡回を制限できるため、誤設定は致命的 |
| 7 | Search Console(Google / Bing)に登録 | 所有権の確認、プロパティ登録、サイトマップの送信、URL 検査(インデックス登録リクエスト) | 検索エンジンにサイトを“認識”してもらうための基本施策 |
| 8 | アクセス解析ツール導入(Google Analytics / GA4 等) | サイト訪問者数や動線・行動を記録できるように設定 | 公開直後からデータを取得し、後で改善に活かすため |
| 9 | モバイル表示・表示速度のチェック | PageSpeed Insights、Lighthouse、モバイル対応確認 | 表示速度やモバイル対応は SEO に直接影響する要素 |
| 10 | 内部リンク構造・パンくずリストの整備 | 関連ページ間の適切なリンク、パンくずを設置 | クローラーが巡回しやすく、ユーザーのサイト回遊性も向上 |
| 11 | メタタイトル・メタディスクリプションの最適化 | 各ページに対して、主要キーワードを含めたタイトルと説明文を設定 | 検索結果でのクリック率、検索エンジンの理解を助けるため |
| 12 | SNS や他チャネルで URL 公開・被リンク施策 | 自社アカウントで告知、外部サイトからのリンク構築 | 検索エンジンがリンクを辿りやすくなるほか、直接流入も期待できる |
| 13 | お問い合わせフォーム・動作チェック | 実際に送信テスト、遷移やエラー確認 | 問合せ導線が機能していなければ、サイトの意味が薄れる |
| 14 | バックアップ・保守体制の構築 | 定期バックアップ、自動保存、復元シナリオ | もしもの障害時に復旧できる体制を整えておくため |
| 15 | 公開後コンテンツ公開・更新体制の準備 | ブログ・お知らせ機能を使って、まず小さな更新を始める | 更新し続けるサイトは検索エンジンから高評価を得やすい |
各項目の詳細とポイント解説
以下、特に注意すべきポイントを補足します。
1〜2:公開制御・noindex 設定の解除
制作段階で“非公開モード”にしていたり、noindex 指定を残したままだと、検索エンジンにまったく認識されず、公開しても検索流入が発生しないということが起こります。公開直後にまずこれらを解除しておきましょう。
3:SSL とリダイレクト/正規化
SSL(HTTPS)は現在ほぼ標準で、SEO の評価要因にもなっています。
また、https://example.com と http://example.com や www.example.com vs example.com のように複数の形式が存在すると、重複コンテンツ扱いになる恐れがあるため、1つの正規 URL にまとめる(リダイレクト・正規化)設定は必須です。
5〜7:サイトマップ・robots.txt・Search Console登録
- XML サイトマップ:クローラーに対して「このサイトにはこんなページがあるよ」と構造を示す地図の役割。これを Search Console に送信すると、クロールが促されます。
- robots.txt:クローラーのアクセス可否を制御するファイル。重要なページまでブロックしていないか必ず確認。
- Search Console(Google):所有権確認・サイトマップ送信・URL 検査機能でインデックス登録をリクエストできる。これにより検索エンジンにサイト存在を通知することが可能。
- (オプション)Bing Webmaster Tools など、Google 以外の検索エンジンにも登録しておくと、他の流入チャネル確保になります。
8:アクセス解析ツール導入
Google Analytics(現 GA4)が定番ですが、その他のツールを入れておいても構いません。
ただし、導入後に「前日からずっとデータが取れていなかった…」となるミスが多いため、公開後すぐにデータが取得されているか必ず確認しておきましょう。
9:モバイル表示・ページ速度
モバイル対応(レスポンシブ設計など)と高速表示は、Google のランキング要因としても重視されています。PageSpeed Insights や Lighthouse でスコアを見て改善できる余地があればすぐ対応を。
10:内部リンク・パンくず
関連コンテンツにリンクを貼ることで、クローラーの巡回がスムーズになり、サイト内回遊も改善されます。パンくず(階層表示)を設けるとユーザーとクローラー双方にとって親切な構造になります。
11:メタタイトル・メタディスクリプション
SEO の基礎中の基礎。タイトルには主要キーワードを入れる、説明文はクリックを誘うように文章を設計する、重複しないように各ページで固有に設定する、などの工夫が必要です。
12:SNS 投稿・被リンク誘導
SNS に投稿することでリンクが生成され、クローラーがそこを辿ってくる可能性が出ます。また、他サイトに記事や紹介を依頼してリンクを張ってもらう施策も、認知と被リンク獲得につながります。
13:フォーム動作など基本機能のテスト
「問い合わせしても届かない」「ボタンが動かない」などの初歩的なミスは信頼性を損なうため、公開直後に必ず確認を。
14:バックアップ・保守対応
不測の事故(サーバ障害・データ消失など)に備えて、定期バックアップと復旧手順をあらかじめ整えておきましょう。
15:コンテンツ更新体制の準備
新着記事やお知らせを定期的に投稿できる体制を整えておくこと。「発信し続けるサイト」は検索エンジンから好まれやすいため。
追加のヒント・よくある質問
Q1. 公開直後、インデックスに反映されるまでどのくらいかかる?
自然クローリングだけだと、数日〜1か月程度かかることがあります。
ただし Search Console の「URL 検査」などでインデックス登録をリクエストすれば、比較的早く反映される可能性もあります。
Q2. すぐ結果を求めて被リンクを大量購入していい?
いいえ。質の低い被リンクを短期間で大量に張る手法は、ペナルティ(検索エンジンからの順位下落・除外)を受けるリスクがあります。初期はコンテンツ強化+自然な被リンク獲得を目指すのが安全です。
Q3. 公開後すぐにすべきことを全部一気にやれない…優先順位は?
まずは以下3点を優先すると安全ラインは確保できます。
- noindex・Basic 認証などの除去
- SSL(HTTPS)化とリダイレクト/正規化
- Search Console 登録 + サイトマップ送信
この3つができていれば、検索エンジンから基本的に認識される状態になります。その後、速度改善・内部リンク・解析設定などを段階的に進めていくのが現実的です。
サイト公開時は以上のチェックリストに従って公開することをお薦めしております。AIミライデザイナーでは設定のサポートをいたします。